ドラマ「ど根性ガエル」1&2話感想
- 2015/07/22
- 20:00
ドラマ「ど根性ガエル」1&2話見た。
正直言って面白かった。
私は1972年版のアニメを見ているので、色々とバイアスがかかっているのだが、それでも面白かったと断言する。
ドラマで描かれるのは原作終了から16年後、30歳になったひろしたちの物語である。
ドラマで最もよかったのは、手堅い脚本。
第1話はやる気をなくしたひろしが、京子ちゃんとの再開をきっかけに再びど根性に目覚める話。
第2話はやっぱりグータラなひろしが母ちゃんと喧嘩して家出する話。
どちらも昔のホームドラマでよくある定番中の定番話だが、安心して観ることができた。
その手堅い脚本を支えるのが、役者の名演である。
今回のドラマで心配していた、ひろしのキャスティングであるが、全くの杞憂であった。
カメレオン俳優、松山ケンイチのひろしはすばらしい。
作品にマッチするオーバーな顔芸、体を張ったワイヤーワークと、アニメや漫画の雰囲気を旨く取り込んで、実写ならではのひろしを見せてくれた。
母ちゃん、ピョン吉と交わす、下町言葉によるリズムのいい掛け合いは、70年代ホームドラマそのもののノリで、見ていて本当に気持ちい。
さて、ひろしが大人になり、学校がメイン舞台でなくなったせいか、ドラマは家のシーンが多い。
そこで、薬師丸ひろ子演じるひろしの母ちゃん。
これまた下町言葉がポンポン出てくるのだが、完全に下町のおかみさんっぽくないというか、妙に愛嬌というか、可愛らしさが残っているとこがいい。ひろしとピョン吉を暖かく見守る役所に、まさにぴったりである。
京子ちゃんは前田敦子。
失礼ながら、思った以上に演技が良かった。
離婚直後で他人に心を閉ざしている京子ちゃんが、ひろしたちの活躍で心を開いていく、という展開になるのだろうか。
ストーリーの進行とともに、役者として成長してくれることを祈っている。
ゴリライモは移動販売パン屋「ゴリラパン」の社長。
大人になったゴリライモは、口数が減り、原作とは大きく印象が変わった。
ひろしとのライバル関係はいまだに続いているようなので、もっと弾けた活躍を期待する。
その他のレギュラーである、梅さん、よし子先生、町田先生、五郎は、まだ活躍無し。
キャスティイングのセンスは悪くないが、梅さんの扱いはよくない。
現在までの梅さんは、単なるストーカー。本来の梅さんは、ひろしにとっての頼れるアニキであるはず。
今後の展開で、ぜひ梅さんをもっと活躍させてほしい。
さて、ここらでピョン吉について語りたい。
シャツの上におけるピョン吉のアニメ合成は本当によくできている。
役者の演技によってできる自然なシワと、ピョン吉のアニメーションが、完全に一体化しているのだ。
これぞデジタル技術の進歩、あるべき特撮の姿。
本当にいいもの見せてもらったと思う。
声優、満島ひかりの熱演も素晴らしい。
ストーリーの縦糸には、「ピョン吉の死」???が描かれるのか。
それを暗示するかのごとき、左の瞼が黒く変色して剥がれそうになるのを、ど根性で元に戻すピョン吉、エンディングではシャツからいなくなったピョン吉を探して町を彷徨うひろしの姿。
あまりお涙頂戴にせず、思いっきり笑って終わる最終回にしてほしいもんだ。
正直言って面白かった。
私は1972年版のアニメを見ているので、色々とバイアスがかかっているのだが、それでも面白かったと断言する。
ドラマで描かれるのは原作終了から16年後、30歳になったひろしたちの物語である。
ドラマで最もよかったのは、手堅い脚本。
第1話はやる気をなくしたひろしが、京子ちゃんとの再開をきっかけに再びど根性に目覚める話。
第2話はやっぱりグータラなひろしが母ちゃんと喧嘩して家出する話。
どちらも昔のホームドラマでよくある定番中の定番話だが、安心して観ることができた。
その手堅い脚本を支えるのが、役者の名演である。
今回のドラマで心配していた、ひろしのキャスティングであるが、全くの杞憂であった。
カメレオン俳優、松山ケンイチのひろしはすばらしい。
作品にマッチするオーバーな顔芸、体を張ったワイヤーワークと、アニメや漫画の雰囲気を旨く取り込んで、実写ならではのひろしを見せてくれた。
母ちゃん、ピョン吉と交わす、下町言葉によるリズムのいい掛け合いは、70年代ホームドラマそのもののノリで、見ていて本当に気持ちい。
さて、ひろしが大人になり、学校がメイン舞台でなくなったせいか、ドラマは家のシーンが多い。
そこで、薬師丸ひろ子演じるひろしの母ちゃん。
これまた下町言葉がポンポン出てくるのだが、完全に下町のおかみさんっぽくないというか、妙に愛嬌というか、可愛らしさが残っているとこがいい。ひろしとピョン吉を暖かく見守る役所に、まさにぴったりである。
京子ちゃんは前田敦子。
失礼ながら、思った以上に演技が良かった。
離婚直後で他人に心を閉ざしている京子ちゃんが、ひろしたちの活躍で心を開いていく、という展開になるのだろうか。
ストーリーの進行とともに、役者として成長してくれることを祈っている。
ゴリライモは移動販売パン屋「ゴリラパン」の社長。
大人になったゴリライモは、口数が減り、原作とは大きく印象が変わった。
ひろしとのライバル関係はいまだに続いているようなので、もっと弾けた活躍を期待する。
その他のレギュラーである、梅さん、よし子先生、町田先生、五郎は、まだ活躍無し。
キャスティイングのセンスは悪くないが、梅さんの扱いはよくない。
現在までの梅さんは、単なるストーカー。本来の梅さんは、ひろしにとっての頼れるアニキであるはず。
今後の展開で、ぜひ梅さんをもっと活躍させてほしい。
さて、ここらでピョン吉について語りたい。
シャツの上におけるピョン吉のアニメ合成は本当によくできている。
役者の演技によってできる自然なシワと、ピョン吉のアニメーションが、完全に一体化しているのだ。
これぞデジタル技術の進歩、あるべき特撮の姿。
本当にいいもの見せてもらったと思う。
声優、満島ひかりの熱演も素晴らしい。
ストーリーの縦糸には、「ピョン吉の死」???が描かれるのか。
それを暗示するかのごとき、左の瞼が黒く変色して剥がれそうになるのを、ど根性で元に戻すピョン吉、エンディングではシャツからいなくなったピョン吉を探して町を彷徨うひろしの姿。
あまりお涙頂戴にせず、思いっきり笑って終わる最終回にしてほしいもんだ。
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